ゼノブレイド 2、ムービーが本当に長すぎて死ぬ。
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電車に乗って少し遠出していくつか店を回ってでも何も買わずに帰ってくるの何とかしたい。いくつか買おうかなと思うものはあっても結局買わない。店にも入れない。欲しいものはないが欲しいものが欲しいと思っている。
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キングスマン。1も観てないのに何故か2を観にいった。スカッとした映画だったな。ロックとドラッグとバイオレンス。バカ映画っていうにはむしろインテリジェンスが足りてない気がするし(インテリジェンスあってこそのバカだという意味で)、全体的に詰めが甘い感じはするが、アクションは良かったし、音楽も良かったし、ハル・ベリーは可愛かったし、ジュリアン・ムーアの悪役も魅力的だったし。海外ってこんなにみんなでドラッグやってんのがリアリティあんのかな。分からん。身近な人間がドラッグやってるって、なんか自分のなかで恐怖スイッチなんだよな。こう、信じた人に裏切られるというか、打算が理由ではなく、実は悪人でしたというわけでもなく、普通の人がちょっとした心の弱さに負けて、ずるずると逃げられなくなって、その依存が、あるときに信頼を上回って、裏切られる、おまえもかよ、なんでだよ、っていう無力感、が怖い。IMAXだったんだけど席が前方すぎて字幕を見づらいしわりと疲れた。次は気をつけよう。ハル・ベリー、五十路かよ。すげえな控えめに言っても30代にしか見えねえ。
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いま動画まわりに巨大なコミュニティが出現しているようだけどまったくついていけてないので年老いたなあと思う。配信、実況、ゲーム、チャット、VR、そのあたりがこれまでのテキストベースのインターネットから隔離されているのは、動画とはリアルタイムのもので、たとえ録画されていたとしても、その同時性が失われないからだ。遠くからチラ見することができない。そこに参加する奴だけが分かる世界だ。ROMがいない、とまで言い切っていいのではないか。逆に言えばこれまでのインターネットはROMの文化だった。ヲチの文化だった。ということになるかもしれない。するとさしずめJOIN ONLY MEMBERみたいなものが生み出されるのだろうか。もちろんこれまでにもクローズドなコミュニティは以前からあったが。
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タイムロッカー、後ろから迫ってくる黒いやつのせいで、スーパーホット的タイムストップの持ち味が完全に消えてると思うんだけど、なんであんな仕様にしたんだろう。
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最近のネット炎上案件、邪推に邪推を重ねていちど悪者にしたらマウントとったようなもので好きに殴り続けていいみたいになるので余計に悪い方向にしか解釈しなくなるという悪意のインフレ構造がありうんざりしてくる。
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「星明かりグラフィクス」。「惰性67%」から下ネタ抜いて代わりに芸大要素をぶち込みましたみたいな。かなり良かった。
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またぞろ調子に乗ってる感が出てきたので自戒せねばならない。あるいは現在の環境から離れるか。
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映画づいてるので「関ヶ原」。早口でテンポの良い展開はリアリティあって良いがやはり聞き取りづらい。聞かなくてもいい、という判断かもしれない。どうせ誰でも知ってる筋書きだし。ドラマティックなわざとらしさがない。主役らの死に様もいくらでも感動的に出来たと思うがそれはなかった。唯一、忍びとのロマンスがそれで、物語に花を添えている。それは作品の方向性として尊重する。岡田准一や平岳大らの演技は良かった。関ヶ原の戦場の迫力も素晴らしい。不満点としては、いまさら司馬遼太郎、というところではないか。善悪二元論的な描き方もいまいち。このスタッフ、キャストで、この規模で、最新の学説に則ったまったく新しい関ヶ原を見てみたかった。
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映画ブームなので「ワンダーウーマン」。第一次大戦を舞台にしてるのって珍しいな。敵がルーデンドルフ。毒ガスが虐殺兵器として恐れられているのも良い。ドクターポイズン、マッドサイエンティストとしての残虐さ、美しい容貌に醜い傷、そこはかとなく女としての悲哀を漂わせる演技…良いよね。ワンダーウーマンのほうも、最初のうちはシンプルな善悪二元論を振りかざすだけだったのが、徐々に人間というものを知っていく…という筋立てはオリジンとして説得力がある。とまあ個々の要素はいいんだけど、うーん、戦争映画とヒーロー映画の食い合わせ…いや戦場であの露出は浮くよね。ワンダーウーマンでなくても良かった感は正直あった。あとアクションがダサい。いや最初の方のアマゾンVSドイツ軍やワンダーウーマンの肉弾戦はかっこいいのだが超能力を発揮するほどダサくなっていく…CGがショボいのかな。全体として及第点だが刺さるものはなかった、という感想。