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SANDBIRD

日記

俺の中でいちばん古い記憶は3歳の頃のもので親戚の家の前で写真を撮ったときの記憶である。ただしそれは後に写真を見て思い出したものなので実質的にはその思い出したときの記憶と言える。他に思い出深いものは5歳のときの記憶で当時の俺は指をしゃぶる癖があったのだがあるときふと「しゃぶるのはやめよう」と決意してそれからすっぱりやめたのである。そして最も重要な記憶は7歳のときのもので近所の公園の前を自転車で走っていた俺はふと「いつかは親戚の家の前で写真を撮った記憶や指をしゃぶるのをやめた記憶も忘れてしまうのだろうか」と思い至り「どんなに昔のことを忘れても7歳のこのときにここにいてこう思ったことだけは絶対に覚えておこう」と深く脳に刻み付けたのである。そこから記憶を辿れば昔のことも思い出せるだろうという目論見もあった気がする。ともあれだからそれは絶対に7歳で絶対に公園の前なのである。