SANDBIRD

日記

この世界の片隅に」観た。人の営み〜って感じだった。良いことも悪いことも。なんか出会ったり別れたり、一緒に暮らしたり支えあったり、義務ができたりしがらみができたり、変わりたくないのに変わらなきゃいけなかったり、好きになったり嫌いになったり、みんなで食事を我慢したり、生活ができなくなった嫁を助けたり、そういう助け合いを国家レベルに拡大していくと、戦争もまたそういう人の営みのひとつになるんだろうなと思うよね。あと百合だったよね。最初から最後まで綿密に作られて破綻がないという印象。良い映画だ。

「友達を作ると人間強度が下がる」というのは蓋し名言で、自分を貫こうとするたびに他人に遠慮してしまい、しかも自分の知られたくないところをどんどん知られるという、攻撃力も防御力も低下してしまうことになる。

なんかコンビニ業界が三社で固まってつまんなくなったのでいまコンセプト先行のめちゃくちゃ尖ったコンビニをやればいけるような気がする。

君の名は。」観た。
前半のコミカルな入れ替わり描写が楽しい。こんな素直なエンタメができる人なんだな新海誠。ただ描写が足りてないのでタキとミツハがどうして惹かれあったのか分かりづらいよな。直接的には顔を合わせてないわけだし。これだけみるとミツハは奥寺さんと付き合うべきだしタキはてっしーと付き合うべきなのでは!
後半からはストーリーに対してちょっと仕掛けが大掛かりすぎるなあという印象。こじんまりと、しかしドラマティックにまとめた細田版時かけと比べれば、あまり上手くないかな。エンタメとしてまちがいなく一級の作品ではある。もう少し長い尺で観たかった(小説版を読めということ?)。
しかし新海誠作品の映像美は、最初はハッとするものの観ているうちに気にならなくなるというか、印象に影響を与えなくなるのが不思議だ。錯視のようだ。キャラが出てくるとキャラに注意しすぎて背景が気にならなくなるのだと思う。彗星はありえないくらい綺麗だよね。いや本当にありえないんだけど。